(2019年9月 cave様 掲載記事)
香りフェチ注目!お肉好き注目!
スーパーアロマティックNZワインと極上羊肉に出逢える店発見!
~TEPPAN羊SUNRISE 前編~
こんにちは♪ワインと音楽で世界を明るく♬をモットーに活動しております、ワインソングライターの縫です♪
突然ですが、ワタクシ、出逢ってしまいました…
ワイナリーの作るワインが全部好み、というすごいワイナリーに。
そして、目覚めてしまいました…
羊肉の美味しさに。
普段、お肉をほとんど食べない私なのに。
New ZealandのワイナリーMisty Cove(ミスティ・コーヴ)
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TEPPAN羊SUNRISE の新鮮極上羊肉
というメーカーズディナーに行ってしまったせいで、私の頭の中は、NZワインとラム肉でいっぱい。
香りフェチの方、必読です。
羊肉好きの方、お肉好きの方、そして“茨城が気になる方”も、必読です!!
メーカーズディナー初参戦!
日本のワイン生産者さんを囲んで、ワインと軽食を楽しむイベントには参加したことのある私ですが、よくよく考えてみたら、メーカーズディナーは未体験。
皆さんは、“メーカーズディナー”と聞くと、どんなイメージをもつでしょうか?
私は、そのワイナリーのファンであったり、すご~~~くワインに詳しい人が参加するもの、みたいなイメージで、ちょっと敷居が高い感じがしていました。
それでも参加しようと思った理由は、私が日頃から何かと頼りにしているワインショップソムリエさんで扱っている、ニュージーランドワインのメーカーズディナーだったからです。
普段あまり飲むことがないニュージーランドワイン。
両手の指で数えられるほどしか食べたことのない羊肉。
そして、未体験のメーカーズディナー。
こんな自分が行って場違いではないだろうかと、ちょっぴりビビりながらも、
前知識ゼロで、いざ会場のTEPPAN羊SUNRISEへ!
Misty Coveのアンドリュー氏は、デッカい!!
ドキドキしてお店の重厚な扉を開けると、カウンター席のみの落ち着いた店内には既にMisty Cove(ミスティ・コーヴ)のオーナー、Andrew Bailey氏が鎮座していました。
ぐっと明るさを抑えた、大人な雰囲気の照明と、アンドリュー氏の着ている濃い色のジャケットが同化していたせいで、最初は気付かなかったのですが、
アンドリュー氏、すご~~~く大きい…汗
それもそのはず。
アンドリュー氏は2008年の引退まで、プロの~・・・
おっとっと。
この説明は、最後に飲んだすごおおおく美味しいピノ・ノワールについてお伝えする時まで、もったいぶってとっておきましょう!笑
体が大きいこと以外、この段階ではまだどんな人なのかわからなかったのですが、大きな体の割りに、物静かな印象や品のある雰囲気、そして、ちょっぴりチャーミングで優しく穏やかなオーラ。
1日経って、酔いが醒めた頭でよくよく思い返すと、この日味わった9種類のワインすべてに、それらのキャラクターを感じられるのでした。
TEPPAN羊SUNRISEの安東氏は、“まぁ、いがっぺ!”の茨城出身
そんなアンドリューさんのワインとマリアージュする羊肉料理を出してくれたのは、TEPPAN羊SUNRISE 店長、安東陽一氏。
ソムリエであり、ラム肉に合うワインを選ぶ大会「ラムワインコンテスト」の審査員も務める、いわば、お肉とワインのスペシャリスト。
でも、前知識ゼロで行ったので、そんなことは知らなかったのです。
ただ、ゆったり落ち着いた雰囲気の中に、ほどよく気さくさが漂う方だなあと感じていました。
宴もたけなわ…そろそろ終盤という頃に、安東さんが茨城出身だという話を聞き、妙に納得して、「私の周りの茨城出身の人たちもみんな、ゆったりしていて、オーラが似ています。笑」
と伝えると、
「まぁ、いがっぺ!が口癖ですから…笑」と。
香りの良い白ワインと羊肉が合う不思議!
この日のワインは、ウェルカムスパークリングの泡ロゼに始まり、その後は食事と合わせて白ワインが5、ロゼ1、赤2、合計9種のラインナップ。
一方で食事はというと、ウェルカムスパークリング以降のワインに合わせて、羊肉料理が5種類、野菜料理が2種類、デザートが1品の計8種類。
羊肉経験が少ない私は、“羊肉はクセが強いので、しっかりしたタンニンの力強い赤ワインが合う”と思い込んでいたのですが、赤ワイン×羊肉のペアリングが1種類のみであることにビックリ!!
5種類の羊肉料理のうち、なんと4種類が白ワインとのペアリングだったのです。
では、白ワイン×羊肉という驚きのマリアージュを早速、興奮レポート!
【写真左】
ワイン(白):エステート ピノ・グリ
100%ピノ・グリで洋ナシのような、と~~~っても良い香り。
おつまみなしでも飲めてしまうような果実味がありながら、しっかり辛口で飽きのこない味わい。
ハイ、すごく好みです…♡
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料理:国産羊肉のカルパッチョ ジェノバソース
正直、こんなフルーティな香りのワインに羊肉…?!と驚いたのですが、(え…?!ナニコレ?お肉?)と思ってしまうほど臭みナシ。
とは言え、食感は紛れもなくお肉。そして、爽やかなジェノバソース。
これだけ臭みがなくて、爽やかなソースと一緒なら、やはり、どう考えても赤より白ワインが合うのでした。
そして、羊肉自体の経験が少ない私は、当然、生の羊肉も初めて。
今回は、白糠産ラムのもも肉とのことでしたが、安東さん曰く、羊は体躯が牛、豚より小さく保有している菌が少ないので、冷凍していない鮮度の良いものならラムでもマトンでも生食可能とのこと。
ビックリ!
【写真右】
ワイン(白):ランドマーク グリューナー・ヴェルトリーナー
グリューナー・ヴェルトリーナー100%のワインで、これまたなんと香り高い白ワイン!
白桃や洋ナシのようなフルーティさ、柑橘系のいきいきした酸、ドライな飲み口なのに後味にはナッツのコクを感じます。
す、すっごい好きです…♡
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料理:国産羊肉のステーキ 山わさび醤油で
ショップカードならぬ、ラムカードには
「北海道 白糠産 羊まるごと研究所 ラム 部位:サーロイン」と書かれています。
甘く優しい脂と、やはりほとんど臭みを感じず、穏やかに滋味を感じるお肉。
お、美味しい…汗
やっぱり、これも、赤ワインよりこの白が抜群に合う。なんなのかしら…。
【写真左】
ワイン(白):オーガニック ソーヴィニョン・ブラン
ソーヴィニョン・ブラン100%のオーガニックワイン。
オーガニック認証“BioGro”を取得していて、単一畑で、テロワールがよく表れていて…
などとアンドリューさんが隣で一生懸命話してくれている内容が、すべて吹っ飛ぶほどの香りの良さに、私の目は真ん丸に。
その顔を見て、「Yes, super aromatic.」とアンドリューさん。
うっとりするようなフルーティなアロマなのに、酸がとてもしっかりしていて、すごく辛口!
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料理:国産羊肉のステーキ 自家製柚子胡椒で
滋味がしっかりあることでボリューミーさが感じられ、一見赤ワインに合いそうなのに、臭みがなくて脂っこくないせいで、やはり、白ワインに合ってしまう。
お、美味しい…。
すごい…。羊、スゴイ。
【写真右】
ワイン(白): ワイタリア
シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・グリを3分の1ずつブレンドした、輝くような黄色の美しいワイン。
品種特徴を殺さないよう、超低温でマロラクティック発酵を行っているとのことで、飲んでビックリ。口に含むと3品種の良い個性が次々と畳みかけてくるような衝撃。
3種の個性をそのまま生かしておきながら、よくここまでまとまったなあと、感心しまくりながら、飲む度に発見する味わいに、思わずこの日初めてのお代わり。
唸りながら飲み続け、すっかり虜になってしまいました。
ここまで白ワインで感動したのは初めてかも知れません…。
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料理:国産羊肉の京風あんかけカンポットペッパー添え
カンポットペッパーなんて、初めて耳にする言葉でしたが、食べてみると、普通の黒コショウよりも香りが強く、辛さよりもアロマティックな印象が残ります。
そして肝心の羊肉は、肉団子状になっており、トロっとした優しい味わいのあんがかかっています。京風の優しい味わいをベースに、羊肉の深い滋味やコク、カンポットペッパーのアロマが、複雑な味わいのワイタリアに絶妙に合って、美味しいーっ!!
興奮のマリアージュ体験、まだまだ続きますよ~!!
後編へ
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【参考】